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今回の カタ ポイント
高尾の天狗とミドリの平日(氷堂リョージ著/竹書房)
1作目はこちらの「高尾の天狗とミドリの平日」。高尾山初心者の主人公「ミドリ」が、高尾のお山に住む天狗の子「聖(ひじり)」に出会い、徐々に高尾山にハマっていくというストーリー。
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高尾の天狗とミドリの平日(1)825円、(2)902円(いずれも税込)
人から頼られると断れず、ついついやらなきゃいけないことやストレスを溜め込みがちのミドリ。そんな彼女が高尾山の自然に触れ、どんどん心が解放されていく様子が描かれています。高尾山に行くとなぜか気持ちがスッキリするあの感じ、「わかるわかる!」とうなずきながら一気に読んでしまいました。
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©氷堂リョージ/竹書房 画像提供:竹書房
第一話に出てくる高尾山ビアマウントをはじめ、高尾山に実在するお店やスポットがいっぱい出てくるのも楽しいポイント。主人公ミドリのように高尾山初心者の方にとってはガイドブックのようにも使える一冊です。
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©氷堂リョージ/竹書房 画像提供:竹書房
高尾山の自然だけでなく、ふよふよとミドリのそばを漂い、天真爛漫に高尾山を案内する天狗の子・聖にも癒やされます。無邪気に振る舞いながらも、ミドリをいつも気にかけている姿が愛らしいです。「わしは天狗の子・聖ぢゃ!」といった独特の口調もかわいく、「こんな小天狗が高尾山を案内してくれたらもっと楽しいのに!」と思ってしまいます。
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©氷堂リョージ/竹書房 画像提供:竹書房
聖をはじめとした高尾山に住むかわいいキャラクターに癒やされつつ、高尾山のいろいろなスポットをめぐる疑似体験もでき、家にいながら高尾山の安らぎパワーを受け取れる作品です。
高尾の天狗とミドリの平日(1)
高尾の天狗とミドリの平日(2)
聖たちは「高尾の天狗とミドリの平日」の前シリーズ「高尾の天狗と脱ハイヒール」にも登場するので、こちらの作品もぜひ読んでみてくださいね。
きつねとたぬきといいなずけ(トキワセイイチ著/マッグガーデン)
2作目にご紹介するのは、高尾山に住むかわいいキャラクターが大活躍する「きつねとたぬきといいなずけ」。
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きつねとたぬきといいなずけ(1)935円(税込)
平凡に暮らす会社員・田中氏のもとに突然訪れた、しゃべる子ギツネと子ダヌキ。子ギツネは田中氏のことを「あなたはあたしのいいなずけ。」と言い張ります。不思議な訪問者に戸惑いつつも、ふわふわの寝床や夕ごはんを無邪気に要求する二匹のペースに巻き込まれていく田中氏。
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©トキワセイイチ/マッグガーデン 画像提供:マッグガーデン
この日をきっかけに、高尾山に住む子ギツネと子ダヌキは高尾山と田中氏のもとを行き来するようになります。(なんと電車に乗って!)
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©トキワセイイチ/マッグガーデン 画像提供:マッグガーデン
ダンスをしたり相撲をしたり、まるで人間のような振る舞いをする子ギツネ・子ダヌキと、この妙な状況を静かに受け入れていく田中氏の掛け合いがおもしろく、二匹&一人の不思議な生活にどんどん引き込まれてしまいました。子ギツネと子ダヌキの他にも、元先生・現ニートの「カラテン」や、大事にためていたお金を二匹に盗まれ寝込む「てんぐじい」といった個性豊かな高尾山の住人がたくさん出てきます!どのキャラクターも味があって、「次はどんな住人が現れるんだろう?」と読みすすめるたびにわくわく度が高まっていきます。
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てんぐじい ©トキワセイイチ/マッグガーデン 画像提供:マッグガーデン
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カラテン ©トキワセイイチ/マッグガーデン 画像提供:マッグガーデン
全編通してほっこりと心があたたかくなる描写が多いのですが、特にラスト数ページがたまらなく良いのです。田中氏と子ギツネのやりとりに、思わずキュンとなりました。愉快なキャラクターたちの掛け合いに、ついつい顔がゆるんでしまう1冊です。
家にいながら高尾山気分を味わおう!
高尾山常連の方にも、まだ高尾山に行ったことのない初心者の方にも楽しんでいただける2作品です!高尾山になかなか行けないな…というときは、この2作品を読んで高尾山気分に浸ってみてください♪
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