今回おすすめするのは

編集部員OB

ジュウカワ

高尾で激旨ビールをつくってる人がいるらしい!

今回の カタ ポイント

こんにちは!タカオのカタヲ編集部のジュウカワです。僕はおいしいビールに目がないのですが、みなさんは高尾でつくられているクラフトビールがあるってご存知でしたか?その名も「高尾ビール」。おいしいだけでなく、高尾の人と人とをつなぐ存在になりつつあるんですって。そんな高尾ビールで高尾山がもっと好きになるヒケツを、つくり手の池田さんに伺いました!

「高尾山に登る」だけではない高尾山エリアの新しい楽しみ方(カタ)を探求し、みなさんにお届けするために立ち上がったタカオのカタヲ編集部。

編集部

ジュウカワ

ただ、新しい楽しみ方を僕たち編集部だけで追求していくのはなかなか難しい…。

ということで!高尾山周辺で活躍する方や縁のある方を「タカオのオカタ」と勝手に名付け、会いに行き、タカオのオカタだからこそ知っている「高尾山エリアのとっておきの楽しみカタ」を教えてもらうことにしました!

とっておきの楽しみカタを教えてもらおう!企画。今日のタカオのオカタは…?

とっておきの楽しみカタを教えてもらうべく今回会いに行くオカタは、高尾でビールづくりをされている高尾ビールの池田さん。編集部のジュウカワ氏もよく飲みに行くという高尾駅北口にあるタップルームにお邪魔してきました。

高尾駅に降り立った編集部メンバー3名

編集部

サカネ

ジュウカワさん、高尾ビールのタップルームってどのあたりにあるんですか?

編集部

ジュウカワ

高尾駅出てすぐ目の前、あの建物の2階だよ。あ、池田さんが手振ってくれてる!

お店の窓からビールを掲げる池田さんの姿が!

高尾ビールのタップルームは、高尾駅北口を出て右手すぐのところにある「Lantern│ランタン」という複合飲食店の中にあります。ランタンに入って右側が高尾ビールのタップルーム。左側にはミハラキッチンという和食小料理店があり、2店舗で場所をシェアしているそうです。高尾ビールを飲みつつ、ミハラさんのおつまみも一緒に楽しむ、ということもできるんだとか!いいコラボ!

高尾ビールタップルーム

住所
東京都八王子市高尾町1200-1-2階 Lantern内

アクセス
JR中央線/京王線 高尾駅 北口改札から徒歩0分

HP
http://www.takaobeer.com/

定休日
月曜日〜木曜日
※詳しい営業時間はHPをご確認ください。

移住歴6年! 本日のオカタ、高尾ビールの池田さん登場

タカオのオカタ

池田さん

みなさんようこそ〜!今日は飲み会でしたっけ?

冗談交じりに迎えてくれた本日のオカタである高尾ビール代表の池田さん。

高尾ビール株式会社 代表 池田 周平さん
2017年から高尾でビールの醸造を開始し、2019年9月高尾駅前にタップルームをオープンする。高尾に住んで6年目。

高尾に暮らし、高尾でビールを作り続けている、まさにタカオのオカタ。そんな池田さんですが、もともとは新宿区の飯田橋に住み、赤坂のデザイン会社にお勤めだったとのこと。

スエマツ
僕は最近高尾山の近くに引っ越してきたばかりなんですが、池田さんはなぜ高尾に移住されたんですか?

最近高尾山の近くに移住したので、池田さんの移住話に興味津々のスエマツ氏

池田さん
あるときアウトドア好きの妻に山へ連れて行かれたんですよ。それまで全然興味ないというか、どちらかというとジュウカワさんと同じでインドア派だったのに。でも、そのとき連れられていったことがきっかけで山登りにすっかりハマっちゃって。

ジュウカワ
相当強烈な体験だったんですね。結構な頻度で行ってたんですか?

池田さん
ええ。業種的にハードワークだったので、平日はみっちり働き、金曜夜から山に行って週末はずっと山で過ごすっていうのを1〜2年くらい続けました。

編集部

ジュウカワ

そのときの山登りは高尾山に行ってたんですか?

タカオのオカタ

池田さん

そのときは正直なところ高尾山に山としての魅力をあまり感じていなかったんですよね。観光向けの山だって印象が強くて。もう少し高みを目指し、当時は山梨や長野の方によく登りに行ってました(笑)。行くときはだいたい新宿経由で行ってたんですけど、そのとき気づいちゃったんですよ。「あれ、いつも高尾山を通ってるな。」って。

高尾山エリアに住めば自宅から高尾山までの移動時間が削減でき、いろんな山に行きやすくなる!と気づいた池田さん。「赤坂に通える、山にアクセスが良い場所」という条件のもと、高尾以外も広く検討した結果、都心にもアクセスのいい高尾を移住先として選んだそうです。好きなことを軸に、暮らしの拠点を移してしまう。なんてステキな決断…!

ビールづくりを通して、高尾という街のブランド価値を上げていきたい

サカネ
移住後すぐにビールづくりやタップルームの運営を始めたんですか?そもそもなぜビールづくりを始めたんでしょうか?

池田さん
いや、ビールづくりを始めたのは移住してから1〜2年後ですね。若いときに結構海外のトレイルとかにも行っていたんですが、海外だと登山口に必ずブルワリー(醸造所)やパブ(酒場)が一緒になった「ブリューパブ」っていうクラフトビールをつくって飲ませてくれるところがあるんです。そこで登山前後に飲んでいると、地元のおじさんとかが話しかけてくれて。そういう文化がすごく記憶に残っていました。

サカネ
いいですね!すごく楽しそう。

池田さん
でしょう。そんな中で高尾に住んでみたら、そういうコミュニケーションの場が案外なかった。お店がそもそも少ないというのもあるけど、それだけじゃない。高尾って人自体はいるけど、滞留する人が少ない不思議な街なんですよ。

ジュウカワ
わかる気がします。

タカオのオカタ

池田さん

せっかく住むと決めた街だから、盛り上がってほしいじゃないですか。だからそういうコミュニケーションのハコができないかなぁって、最初は待ってたんですよ。だって、登山口には絶対ブリューパブがあるものだし、高尾ならブルーオーシャン。こりゃ絶対誰かやるな、と。

編集部

ジュウカワ

どのくらい待ってたんですか?

タカオのオカタ

池田さん

1〜2年くらいですかね。

編集部

ジュウカワ

結構待ちましたね(笑)

池田さんの人生をうらやむジュウカワ氏

池田さん
これから自分が住む街で何も起こらないのは嫌だし、誰もやらないなら自分がやっちゃおう、と思って始めました。

サカネ
ビールを通じたコミュニケーションのハコを作ろう!ってなると、私だったらビールバーをやるとか、飲食店を作るっていう方向に進んじゃうだろうなぁと思いました。なぜビールづくりから始めたんでしょうか?

池田さん
今まで飲食やったことないですし、飲食店をやるのはちょっと難しいなと思ったんですよね。

サカネ
なるほど…。いや、ビールづくりもなかなかな難易度だと思うのですが…。

タカオのオカタ

池田さん

言われてみればそうですね(笑)。製造から入ったのは、お酒を作るには免許が必要で参入障壁が高いと思ったから。ちょっといやらしい話になっちゃいますが、食い合ったり乱立したりすることもなさそうだし、一つのエリアで先に始めればブランドが築けると思ったんです。

編集部

ジュウカワ

なるほど。だから高尾ビールって名づけたんですね。

タカオのオカタ

池田さん

ビールづくりを始めた当時も今も、根底にあるのは「高尾という街のブランド価値を上げていきたい」という気持ち。自分が高尾の名を冠したビールをつくり、そのビールのブランド価値を上げていくことで街自体のブランドも上がっていけばいいなと思っています。

生産者さんの多い高尾だからできるビールづくり

編集部

スエマツ

池田さんのビールづくりにおける「高尾ならでは」なポイントってありますか?

タカオのオカタ

池田さん

高尾ならではでいうと、一番の特徴は原料となる作物の生産者さんが周りに多いことですね。ビールは大麦とホップと酵母と水でできているんですが、うちはそこにフルーツを加えることが多くてですね。住んでみて初めてわかったんですが、八王子って畑が多いんですよ。

ジュウカワ
高尾ビールの工場がある恩方(おんがた)はブルーベリー栽培が盛んですよね。

池田さん
そうそう。ブルーベリーの他にもゆず・米・桃・桑の実・パッションフルーツなんかもあります。

森は生きているSOUR IPA(左)OH! MOUNTAIN(右)

タカオのオカタ

池田さん

例えば、写真左側に写っている「森は生きている SOUR IPA」は八王子産の梅を使っているし、右側の「OH! MOUNTAIN」は八王子産の無農薬ホップと八王子産の桑の葉茶を一部使用しています。

編集部

サカネ

いろんな農家さんとコラボしながらビールをつくるのってすごく楽しそうですね!

工場があるのは高尾駅から車で10分くらい走った恩方エリア。高尾駅周辺ではなく、農家さんが周りにたくさんいたその場所から高尾ビールを始めたからこそ、高尾ならではのビールづくりのスタイルを築けたのかもしれないとのこと。

スエマツ
いい物件に巡り会えたんですね。どうやって見つけたんですか?

池田さん
もともとは機織り工場だった物件で、その後造形大の学生さんたちがアトリエに使ってたりしたみたいなんですが、最終的には人が住んでいて、その人のmixi投稿で見つけました。

スエマツ
mixi(笑)。時代を感じますね。

mixi投稿のご縁でみつけた素敵なブルワリー(池田さんご提供写真)

山や自然を求めて、多様なカルチャーを持った人たちが高尾に集まってきている

編集部

ジュウカワ

個人的にもよくこちらのタップルームに飲みに来るんですが、常連さんというんですかね。集まっている方の雰囲気がとってもいいですよね。こういう場所ができたのは、いちユーザーとしてすごくありがたいなとよく思っています。

タカオのオカタ

池田さん

このタップルームも人の集まる場所になりつつあり、ここが発端になって新しい活動が生まれたりしているのは嬉しいですね。

スエマツ
え!それは楽しそう!

池田さん
例えば、この「たかお」という雑誌がいい例で、この間第2号を発刊したんですが、第1号は友人と二人でやってたんですよ。それが第2号では飲みに来てくださったお客さんに執筆依頼をしたり、逆に立候補してくださる方がいたり、編集手伝いますと言ってくださる方がいたりして、どんどん輪が広がっていくのを感じました。

池田さんが編集された雑誌「たかお」。第2号はページも倍増

編集部

ジュウカワ

おもしろいことやりたいとか、一緒に作りたいとか、そういうマインドの人たちが都心から集まってきているって感じなんでしょうか。

タカオのオカタ

池田さん

そうですね。高尾に引っ越してきてうちに遊びに来てくれる人も、自分の表現や活動を持っている人が多くて、ものづくりやまちづくりに志のある人が高尾に集まってきているという感覚はあります。

ジュウカワ
自然の中でクリエイティブを楽しみたい人が集まってきていて、個性が強まっているのが今の高尾という街なのかもしれないですね。

池田さん
山や自然を求めていろんなカルチャーを持った人たちが集まって、小さいコミュニティをつくり、コミュニティ同士もゆるい繋がりができてきているのが面白い。コミュニケーション装置としてのビールを作っていきたいなとずっと思っていて、だから、そういう人のつながりやコミュニティに介在するものとして高尾ビールが機能しているんだとしたらとても嬉しいですね。

高尾は都会と山とのグラデーションの街。自然も、都市的なカルチャーも、多様な存在を受け止められる街だと思うし、自分自身もそういう多様性を提供していきたいなと思っています。

池田さんが教えてくれる、高尾山エリアのとっておきの楽しみカタとは?

編集部

サカネ

お話を聞かせてくださりありがとうございました!実は私たち、「登るだけじゃない、高尾山エリアの新しい楽しみカタ」を探求しておりまして…。池田さんとっておきの楽しみカタを一緒に体験させてもらえませんでしょうか!

タカオのオカタ

池田さん

もちろんいいですよ。高尾山はね、昼登ってもいいんですが、夜登山がすごくいいんですよ。今から行けば夕方〜夜にかけての登山を楽しめますね。一生懸命登った後のビールがこれまたうまい!さぁ、早速出発しましょう。

というわけで、次回は高尾ビール池田さんプレゼンツ、夜の高尾山で最高においしいビールを味わうツアー体験記をお届けします!読めば夜の高尾山に行きたくなること間違いなしです。

後編の記事はこちら

こんなことがあった!!編集後記

ジュウカワ

池田さんは「ビールはコミュニケーションツール」と言ってたけど、やっぱりプロダクトがしっかりしていることと、池田さんのお人柄があっての"場づくり"だなぁと感じました!

本日のタカオのオカタ

高尾ビール代表
池田周平さん

デザイン会社での勤務を経て、2017年に高尾ビール株式会社を設立。自社商品の開発・ブランディング・販売を行う傍ら、国内ビールメーカーのクラフトビール商品のブランド戦略やプロモーション企画なども手掛ける。

趣味:登山
高尾の中で一番好きなスポット:高尾駅南口にある初沢城跡からの町の眺め

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