今回おすすめするのは

編集部員OB

スエマツ

これひとつで山ランチが完成!研ぎ澄まされたULクッカー「ヒルビリーポット」が万能すぎっ!

今回の カタ ポイント

こんにちは!タカオのカタヲ編集部のスエマツです。今日は高尾駅からの自転車よりみち旅!景信山を登り、山頂でjindaiji mountain worksイチオシ商品のヒルビリーポットで山ごはんを楽しんじゃいました。ヒルビリーポット1個でいろいろ作れちゃってすごい!

今回編集部が会いに行ったのは、高尾でウルトラライトギアをつくっているjindaiji mountain worksのジャキさん。

jindaiji mountain works 代表 尾崎光輝さん(ジャキさん)
2019年にindaiji mountain worksを創業。西八王子のアトリエで様々なウルトラライトギアを製作している。シンプルで無駄のないデザインで人気。高尾に住んで5年目。

前回記事では、ジャキさんと一緒に高尾駅から景信山まで自転車でビューンとよりみち旅を楽しみました。

景信山山頂に着いたジャキさんと編集部一行

今日はここで山クッキングにチャレンジ!

山頂は椅子と机がたくさん。土日はお茶屋さんも開いてます 。

タカオのオカタ

ジャキさん

カップ麺だと味気ない。かといっていろんな調理器具を持っていくのはめんどくさいよね。なので今日は、このヒルビリーポット1つでパスタとスープ、コーヒーをつくるよ〜。

左)ヒルビリーポット350、中)ヒルビリーポット550。右手にある木の食器はVIVAHDEの山のうつわ。ヒルビリーポットと一緒にスタッキングできるので便利。

編集部

サカネ

わーい!ちょっとしたランチセットだね。そういえばヒルビリーポットって持つところがないですが、これってクッカーでは一般的なんですか?

タカオのオカタ

ジャキさん

いや、ハンドルがないところがヒルビリーポット最大の特徴だよ。10年くらい前にアメリカで初めてハンドルのないクッカーに出会って衝撃を受けたんだ。確かに不便ではあるものの、使えなくはない。無駄が削ぎ落とされたデザインに惚れたね。

編集部

サカネ

なるほど。ハンドルがないことでいいことってあるんですか?

タカオのオカタ

ジャキさん

一番はスタッキングできること。山行くときってなるべく荷物を減らしたいからスタッキングできるってものすごく大きなメリットなんだよね。ハンドルが必要なのはクッカーを動かす時だけだから、必要なときだけつけられるハンドルがあればいいじゃんって思ったんだ。

編集部

スエマツ

ここまでコンパクトになるんだ!

ヒルビリーポットの中にヒルビリーポット。その中にハンドル。

タカオのオカタ

ジャキさん

クッカーだけじゃなく、調理時間もコンパクトにするために早ゆで1分のサラダパスタを買ってきたよ。

編集部

スエマツ

すごい、カップ麺より調理時間が短い(笑)。

サラダスパゲティとシーズニング。いろんな味が楽しめる。

タカオのオカタ

ジャキさん

早く食べられて嬉しいっていうのはもちろんだけど、使えるガスの量が限られてるから、それを節約するっていう意味でも便利なんだ。

タカオのオカタ

ジャキさん

まずは沸騰させたお湯にパスタを入れるよ。はみ出ててもだんだん浸かるから大丈夫。

タカオのオカタ

ジャキさん

ウルトラライト(UL)クッカーはチタン製が多いけど、うちのはアルミ製。アルミはチタンと比べて熱伝導が格段にいいからお米を炊いたりもできる。チタンだと、底はアツアツなのに上は冷たいって感じになっちゃうんだ。

編集部

サカネ

そうなるとアルミ製のクッカーの方が便利そうなのに、チタン製の方が多いんですね。

タカオのオカタ

ジャキさん

チタンの方が強度があるから薄くて丈夫なものが作れる。どれだけ軽量化できるかって点を重視しているULだとチタンの方が主流になるんだよね。僕の場合は釣りに行くときに米を炊いてたから、クッカーつくるなら米も炊けるやつにしたいって思ったんだ。

編集部

スエマツ

自分で使いたいモノをつくるっていいっすね!

タカオのオカタ

ジャキさん

そう!うちのモノづくりで大事にしていることは、「自分が使いたいか?」ってところなんだよ。お、パスタがゆでられたからお皿に移そう。シーズニングとドライトマトかけて混ぜちゃって!

編集部

サカネ

すごい、ほんとにあっという間!

一気に3種のパスタが完成

編集部

スエマツ

めちゃいい香り!いただきまーす!!

ワイルドに、取皿はマグカップで。

編集部

スエマツ

わ!すごいうまい!いろんな味食べれるし、すぐできるし、最高っすね。そういやこの茹で汁、ここで捨てられないしどうしましょっか。

調理後の水などは山に捨てて帰ってはいけないルール。

タカオのオカタ

ジャキさん

大丈夫。この茹で汁も使っちゃうよ。サカネさん、あれ持ってきた?

編集部

サカネ

はい!サカネバスケットに入れてきました!

そう言って取り出したのはコーンスープの素。

タカオのオカタ

ジャキさん

この茹で汁にコーンスープの素を混ぜちゃいます!

編集部

スエマツ

ワイルド…!

水の量はだいたいでOKとのこと。

編集部

サカネ

最初聞いたときはびっくりしたけど、飲んでみると茹で汁っぽさは全然感じないしおいしいです!

タカオのオカタ

ジャキさん

普段の生活でいつもエコを意識しながら生活できてるわけじゃないけど、山に来たときくらいは意識したいよね。さて、食後はコーヒーを淹れようか。

編集部

サカネ

あ…。ドリッパー忘れた…。

タカオのオカタ

ジャキさん

大丈夫。今日はヒルビリーポット1個で全部やるって言ったからね。ドリッパーもフィルターも使わない「カウボーイコーヒー」をつくるよ〜。

使うのは引き続きヒルビリーポットとシングルバーナーだけ。

編集部

スエマツ

ドリッパーなしでどうやって淹れるんですか…?

タカオのオカタ

ジャキさん

簡単だよ。湯が湧いたら適当にコーヒーの粉を投入!火を止めて4分くらい待ったら出来上がり。

特に量は量らずザザッと入れる。

編集部

サカネ

え、粉ごと飲むんですか?

タカオのオカタ

ジャキさん

待ってる間に粉は沈殿するから大丈夫だよ。大体沈んだら上澄みだけをマグカップに注ぐ。まぁ多少マグカップにも粉が入るけど、それはぺっぺって出しちゃえばOK!

なるべく粉が移らないようにそーっと注ぐ。

編集部

サカネ

フィルターなしだとゴミが少なくていいですね。それじゃあ、カウボーイコーヒーでかんぱーい♪

編集部

スエマツ

あ、うまっ。粉も全然気にならない。

編集部

サカネ

うん、おいしい!いつも飲んでいるコーヒーよりあっさりというかマイルドというか。

タカオのオカタ

ジャキさん

フィルタ通してないから、このコーヒーの全部がここに出てるわけじゃん。「お前の全部を抱きしめてやるぜ!」って気持ちになるよね。

編集部

サカネ

コーヒー飲むときに「抱きしめてやるぜ!」って思いながら飲むの初めてです(笑)。

3人でコーヒーの全てを抱きしめています。

編集部

スエマツ

ほんとにヒルビリーポット1個でランチセットできちゃいましたね。めちゃ便利だし、場所取らないし、最高の山道具ですね。

タカオのオカタ

ジャキさん

嬉しいなぁ〜。僕が考えるいいデザインっていうのは、引き算のデザイン。どれだけ削ぎ落としてシンプルにできるか。ヒルビリーポットもそうだけど、本当に必要なものだけを残した美しいデザインにしたいと思いながらものづくりをしてるよ。

編集部

サカネ

今日お借りしたナップザックやバックパックもすごくシンプルなつくりでしたね。余計なものがついていないからか、めちゃくちゃ軽くて背負いやすかったです。

左)ナップザック、右)バックパック

タカオのオカタ

ジャキさん

僕のブランドは、どんどん多機能化させていってるメジャーメーカーとは逆のアプローチなんだよね。製品が過保護じゃない分、イベントでお客さんと直接話して、ちゃんと製品のことをわかってもらった上で買ってもらう機会も大事にしてるよ。

編集部

スエマツ

ジャキさんだったらデメリットも含めて正直に伝えてくれそう。

タカオのオカタ

ジャキさん

そうだね、「アルミだから、チタンクッカーより変形しやすいよ」とか、正直に言っちゃうね。わかって買ってくれる人は大事に使ってくれるし、ファンになってくれるからね。

ジャキさんのこのざっくばらんな物言いや正直さ。それはjindaiji mountain worksの製品を買ってくださる方々に対する誠実さでもあり、その誠実さがjindaiji mountain worksというブランドや製品にも息づいているのだと感じました。

編集部

サカネ

ジャキさんはこれから高尾でやってみたいことってあります?

タカオのオカタ

ジャキさん

実際に周りとも話してたりするけど、高尾でハイキングイベントやってみたいね。物販の出店あり、ランやハイキングツアーあり、誰でも気軽に参加できるやつをぜひ!

編集部

スエマツ

それはすごい楽しそう!タカオネも使いつつ、高尾広域でやりたいっすね。

タカオのオカタ

ジャキさん

さて、下山後はめちゃくちゃ楽しい、爽快な自転車での下り坂が待ってるよ〜!

ジャキさん曰く、下り坂はパラダイスなのだそう。ワクワクしながら景信山を下山。

自転車で下り坂が楽しみすぎてテンション上がってしまい、登山口でなぜかハイタッチ。

停めてた自転車を取りに行き、いざ!下り坂!

ブレーキかけつつのビビリな私を置いて二人はどんどん先へ。私がちんたらしている間、二人はこんな感じだったようです。めちゃ楽しそう。

スエマツ氏のこの斜めっぷり!伝わりますでしょうか。

風を切って走る下り坂は爽快そのもの!しかもその風は緑のにおいでいっぱい。今までなんで高尾で自転車乗り回さなかったんだろう!

帰りも途中の自動販売機で乾杯して、

このコーラ、人生イチのおいしさでした!

アツすぎるでしょ今日!ということで小仏の河原で涼んだり。

最後はジャキさんのアトリエにお邪魔して今日の行程は終了!

ご自身でDIYされたというアトリエはいろんな資材・機材が所狭しと並べてあって、まるで秘密基地のよう。こういう場所だから、いろんな人の心を沸き立たせるモノが生まれるのでしょう。

今日は1日、まるで子どものときの夏休みみたいな濃いぃ時間を過ごすことができました!高尾で自転車?って思う方も、ぜひ一度自転車旅にチャレンジしてみてくださいね。ジャキさん、ありがとうございました!

こんなことがあった!!編集後記

スエマツ

色とりどりのパスタも、男気溢れるコーヒーも最高でしたが、なにより帰りの下り道が!コーラが!五臓六腑に染みわたりました。ジャキさん、素敵な高尾旅をありがとうございました!

本日のタカオのオカタ

尾崎 光輝さん
(ジャキさん)

2019年にindaiji mountain worksを創業。西八王子のアトリエで様々なウルトラライトギアを製作している。シンプルで無駄のないデザインで人気。高尾に住んで5年目。

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