今回の カタ ポイント
高尾の新しい楽しみカタを発信・発掘するタカオのカタヲ編集部。今回一緒に楽しみカタづくりをしてくれるタカオのオカタさんは、高尾山の麓でヴィーガンフードの製造・販売を行うULTRA LUNCHのドミンゴさん。今日はドミンゴさんと一緒に1号路ハイクへ。
ULTRA LUNCHの主力商品といえば、こちらのビバークレーション。「山で主食が食べたいなぁ、しっかりカロリーを摂りたいなぁ。」というときはアルファ米を使うのが主流らしいのですが、アルファ米の場合調理には15分くらいかかってしまうとのこと。その点、ビバークレーションはお米を使っているにも関わらず、なんと熱湯を注いでから最速40秒で出来上がっちゃうのです!すごい!
早い、そして何よりうまい!ということで、山ファンから熱烈な支持を得ているビバークレーション。 今回はビバークレーションをはじめ、ULTRA LUNCHの製品を使って簡単おいしい山ごはんを高尾山の山頂でつくることに!集合場所はケーブルカー清滝駅前。
ドミンゴさんは以前タカオのカタヲにも出演いただいたANSWER 4 小林さんと一緒に、月一回「高尾クリーニングクラブ」という高尾山清掃活動を主催されています。今回は山ごはんづくりだけでなく、クリーニングクラブの体験もさせてもらうことに!
いつも普通に登っている道も、清掃しながら登るとより達成感を味わえますよ。
確かに!よーし。高尾山、きれいにしちゃうぞ〜!!
取材日はあいにくの小雨模様。足元は悪いものの、霧がかかっていたり空気がしっとりしていたりと、いつもの高尾山とは違う幻想的な雰囲気です。
ドミンゴさんはいつからクリーニングクラブの活動をやってるんですか?
2016年からですね。ANSWER4のコバくんに声かけてもらったのが始まりで、今は毎月平日のどこかで開催してます。
もう5年も続けてるんですね!なぜやり始めたんですか?
僕もコバくんと一緒でトレランをやってて、コミュニティに貢献できるようなことがしたいなって思ったのが最初の理由かなぁ。僕は今も店舗を持たずに運営してるけど、コバくんも当時は店舗がなくて、同じくトレランをやっている人との交流の場にもなりそうだなと思ってやり始めたんです。準備もほぼいらないですし。
確かに。トングとゴミ袋があればできちゃいますもんね。クリーニングクラブでも使ってる八王子のボランティア袋持ってきましたよー。
参加する人も気軽に来られるから5年も続いてるんだと思いますよ。トレランと違って、雑談できるのがいいところ。トレラン中は走るのに必死だから(笑)。
トレイルランナー同士の交流の場にもなってるんですね。ちなみに、高尾山ってゴミ箱ないじゃないですか。その分ポイ捨てとか多いんでしょうか?今の所あんまりゴミが見当たらないような…。
さっきジュウカワさんが清滝で気合入れてたから言いづらかったんだけど、実は高尾山って今はびっくりするくらいゴミがないんですよ(笑)。
え…!!
クリーニングクラブをやり始めた当時はそこそこゴミが落ちてて、ちょっと斜面の方に入ったら何かしらあったんだけど、最近はもはや宝探し状態。
なんとー!!
クリーニングクラブは集まるのがトレイルランナーばっかりで機動力が高いから、5年かけて拾い尽くしちゃったのかも(笑)。他にも清掃活動をしている人は多いし、高尾山自体のゴミ持ち帰りの呼びかけのおかげもあって本当にきれいな山になりましたよ。
きれいな場所にはポイ捨てしづらくなるって言いますし、クリーニングクラブさんみたいに定期的に活動し続けている方々のおかげでこの状態が保たれてるんでしょうね。
少ないながらも、草が生い茂っているところをよ〜く見てみるとゴミが見つかります。植物を傷つけないようにそっと拾いましょう。本当に宝探しみたい。
ペットボトルゴミはもはや大物。編集部のリーダージュウカワ氏が華麗に拾いました。
そういえば、ULTRA LUNCHも最初はクリーニングクラブみたいにイベント形式で立ち上げたって聞きました。トレイルランナー向けのランチ会でしたっけ。
そうそう。今でこそトレランやってる人の情報発信って多いけど当時は全然なくて、ランナー同士の情報交換、特に”食”について話せる場をつくろうと思ってやりはじめたんだよね。元々飲食店をやっていて料理は好きだったから、料理とワインを僕が振る舞って、「ごはんはおいしいし、ランナー仲間もできていいね!」ってことで、ありがたいことに定員50人がすぐうまるようになってったよ。
すごい!話題は走り方とか技術の話ではなくて”食”なんですね。
当時も走り方についての情報は結構出てきていたけど、トレランにおける”食”について語られることはほとんどなかった。ランチ会をはじめた2013年当時はランナーの栄養補給方法といえばジェルしかなくて。効率よく栄養摂取できるけど摂りすぎると胃もたれするし、ジェルが高機能な分、普段の食事がものすごく効率の悪いものになっちゃうっていうところに課題を感じてました。
なるほど…。選手ならそこまでストイックになるのもわかるけど、趣味でやるにはちょっと辛そうですね。
自分自身も元々、スピードを競いたいというよりは「冒険感があって楽しそうなスポーツだな。」と思ってライトにトレランをやりはじめたから、「なんで胃もたれ我慢しながら走らなきゃいけないんだよ…」って思ってて。それをランチ会で共有したら、案外同じ課題を持ってる人たちが多いことに気づけたんです。
トレラン界でも先駆的な存在だったんですね。
そんな大層なものじゃないですよ(笑)。ただ、トレランの有名な選手からも食事や栄養補給について質問してもらえるようになったのは嬉しかったなぁ。
選手からも頼られるってすごいですね。僕はいわゆるトレイルランナーさんたちみたいにレース出たりはしてないけど、山でランするときはせっかくならおいしいもの食べたいなぁと思っちゃいますね。
ちゃんと食事摂ると刺激になるしね。そのランチ会の中で、「軽くておいしい携行食つくってよ」って言われたのが、ビバークレーション開発のきっかけでしたね。
ランチ会で生まれた製品だったんですね。トレランや山のことよく知っているドミンゴさんがつくったっていう信頼感が、製品への信頼感にもつながってるんでしょうね。
ゴミを拾いつつ、ドミンゴさんのお話を聞いていたらあっという間に山頂に到着。
4人で拾ったら4袋分ぱんぱんになるかと思ったけど、全然そうはなりませんでした。それだけ高尾山がきれいだってことですね!
タカオネでも、団体さん向けに高尾山で拾ったゴミの重量を競うクリーニングゲームをアクティビティとして用意してますけど、これだけ少ないとかなり熾烈な争いになりそう(笑)。
確かに。これは注意力や観察力が鍛えられるな…。さぁ、ここからはドミンゴさんの山ごはんタイムですよ〜!
やったー!!めちゃくちゃお腹すいた〜〜〜!!!
ゴミ拾いしながらだといつもと違う体の動かし方をしてるからか、結構疲れるよね。今日は疲れたときにぴったりなスパイシーランチプレートを作ろう!ビバークレーションはそのままでもおいしく食べてもらえるけど、今回は僕のおすすめレシピを紹介します。
というわけで、後編ではULTRA LUNCHのビバークレーションや、新商品マサラベースを使って高尾山スパイシーランチプレートをつくっちゃいます。
後編はこちら
こんなことがあった!!編集後記
ジュウカワ
八王子出身の僕からすると、昔に比べて本当に高尾山はきれいになったなと思ってたけど、ドミンゴさんをはじめ、いろんな方の
努力のおかげなんだなぁとしみじみ。
楽しみながらゴミを拾っていると、登山をされてる方から、「ありがとう!」って声をかけてもらえて、こそばゆいけど
とても心が満たされる活動でした!
本日のタカオのオカタ
ULTRA LUNCH
ドミンゴさん
2013年に「美味しく楽しい問題解決」をモットーに、ヴィーガンフードの製造とケータリングを行うULTRA LUNCHを立ち上げ。現在は高尾のアトリエにて商品開発・製造を行っている。
編集部
サカネ
今日は山頂で山ごはんづくりをするんですが、いつもとはちょっと違う登りカタをしましょう!
編集部
ジュウカワ
と、いうと…?
編集部
サカネ
トングでゴミを拾いながら山頂を目指します!