今回おすすめするのは

編集部員OG

サカネ

歩く高尾山事典…!?高尾山マガジンの滝さんと歩く「まるで宝探しの1号路!」

今回の カタ ポイント

こんにちは、タカオのカタヲ編集部サカネです。高尾山に遊びに来る人たちだけでなく、地元の人にも愛されている高尾山の総合情報サイト「高尾山マガジン」を運営されている滝さんと一緒に高尾山登山へ!いつも登っている高尾山も、いろんな情報を頭に入れながら登ると、また新しい楽しさに出会えるようです。

高尾山エリアで活躍する方・ゆかりのある方=タカオのオカタさんたちの力を借りながら、高尾山の新しい楽しみカタを発掘・発信しているタカオのカタヲ編集部。活動を始めて半年が経ちましたが、高尾山についてまだまだ知らないことばかり。というわけで今回は原点に立ち返り、「高尾山の登りカタ」についてディープな楽しみを見出すべく、高尾山の達人とも言えるこの方、「高尾山マガジン」の滝さんと一緒に高尾山登山に行ってきました!

高尾山マガジン代表 滝将之さん webディレクターとして働く傍ら、2011年より高尾山総合情報サイト「高尾山マガジン」の運営を行う。サイト運営のほか、TwitterやInstagramなどSNSでも精力的に情報発信を行っている。

高尾山マガジンとは、登山コースや高尾山イベント情報、グルメスポットなど、高尾山の様々な情報を配信しているwebメディア。幅広い情報を網羅しており、「高尾山公式サイトなのでは?」と勘違いされることもあるのだとか!

編集部

サカネ

私も最初に高尾山に行こうとwebで検索したとき、高尾山マガジンのこの記事にお世話になりました!

登山コースの紹介はもちろん、高尾山登山に適した服装や持ち物、さらにはトイレの場所まできめ細やかに解説されている、高尾山はじめてガイド。初めて高尾山登山する方必読!丁寧で、滝さんの人柄や高尾山への愛が伝わってきます。そんな滝さんと今日は清滝駅の前で待ち合わせ。

清滝駅前のムササビ像で、ムササビポーズ

編集部

サカネ

滝さんこんにちは!私たち、高尾の新しい楽しみ方にこだわるあまり、実は「登山」の「楽しみ方」ってあまり掘り下げられてなくて…。なので、ついにきたっ本丸!って感じです。王道の中にどれだけ新しい視点を見つけられるか、とっても楽しみです。

タカオのオカタ

滝さん

気軽に登れる山なので、あまり事前に情報を入れずに登る方も多いんじゃないかなと思います。でも、歴史や植物観察スポットなど、楽しみ方を頭に入れながら登るとまたいろんな発見があって楽しいですよ〜。実はケーブルカー清滝駅前の広場にも、見落としがちなスポットがあって…。

そういって清滝駅前広場の奥の方へ進んでいく滝さん。

タカオのオカタ

滝さん

高尾山口駅を降りたら登山口やケーブルカー乗り場にまっしぐらな方が多いので、案外ここに滝があることを知らない方がいらっしゃるんですよ。その名も清滝といって、清滝駅の名前の由来になっています。

清滝駅には清滝が!

編集部

サカネ

!!何度もきてるはずなのに全く気付きませんでした…!

タカオのオカタ

滝さん

奥まったところにあるし、気付きづらいですよね。今日は古地図のコピーを持ってきました。この地図は1813年のものなんですが、清滝の名前が載っています。もしかすると昔はもっと立派で大きい滝だったのかもしれません。

1813年当時の高尾山周辺地図

タカオのオカタ

滝さん

「登山」がレジャーとして楽しまれ始めたのは明治後期からとされていて、それまでの高尾山登山はあくまで薬王院にお参りするためのものだったんです。あ、歴史を感じられるものがここにもありますね。

木の茂みの方を指差す滝さん。その先には、なにやら石碑が。

編集部

ジュウカワ

ん…?これはなんですか?

タカオのオカタ

滝さん

これは丁石といって、薬王院までの道しるべのような存在ですね。薬王院を一丁目としたとき、スタート地点であるここが三十六丁目になっています。1号路を登っていくと途中途中に丁石があって、昔は丁石を頼りにみなさん登っていたようです。

編集部

ジュウカワ

1号路は何度か登ってたけど全然気づいてなかったです…。

タカオのオカタ

滝さん

のんびり歩くだけでも気持ちいのが高尾山のいいところですが、こんな感じで歴史も辿りながら登ってみましょう。

滝さんと登る、今日のルートはこちら

タカオのオカタ

滝さん

1号路を登り、霞台まで行きます。そのあとは蛇滝を通るコースを下り、裏高尾へ抜けましょう。裏高尾にはおいしいおやつを売っているお店もあるのでご紹介しますね。

編集部

サカネ

正直、1号路の前半ってものすごく急だから「あのコースかぁぁぁ!」とちょっと怖気づいてたけど、おやつと聞いて俄然やる気が出てきました!行きましょう!

1号路は野草パラダイス!?

タカオのオカタ

滝さん

清滝駅でケーブルカーやリフトに乗ってしまう人も多いのですが、1号路の前半っていろんな野草が自生していて楽しいルートなんですよ。早速スミレを2種類見つけましたよ!

タチツボスミレ

マルバスミレ

タカオのオカタ

滝さん

高尾山は「スミレの山」とも呼ばれるくらい、スミレ観察で有名な山なんです。登山道沿いだけでも十数種類のスミレを観察できますよ。

編集部

ジュウカワ

高尾山の植生はすごく豊かだって聞いてましたが、スミレだけでそんなに種類があるんですね。

タカオのオカタ

滝さん

ニリンソウも群生していますね。ニリンソウは一つの根元から2つの花が出ているからニリンソウ(二輪草)っていうんですよ。

ニリンソウ

野草の名前が次々出てくる滝さん。さ、さすが。しばらく歩いていると、めずらしい野草を発見。

ギンリョウソウ

 

編集部

ジュウカワ

滝さん、だいぶ変わった色をしてますが、これも野草なんでしょうか?

タカオのオカタ

滝さん

ああ、これですね。この野草はギンリョウソウといって、色素を持たない野草なんです。

編集部

ジュウカワ

へぇ〜!色素がない植物なんですね。透明感があるなぁ。

タカオのオカタ

滝さん

珍しいですよね。漢字では銀竜草と書くんですが、確かに見た目が銀の竜に似ていますよね。ニリンソウもそうですが、漢字の方の名前で覚えると頭に入ってきやすいですよ。

編集部

サカネ

名前や特徴を覚えるといろんな野草が目に入ってきて、登る道がさらに楽しくなりそうですね。

「これ、なんて野草だろう?」と思ったら高尾山マガジン内の野草特集ページへ。季節ごとや色でも調べることができるのでとても便利です!

丁石も発見しつつ、1号路をぐんぐん進みます。

二十五丁目

二十一丁目

編集部

サカネ

野草を探したり、丁石を見つけたり、なんだか宝探しみたいで楽しいです!そういえば滝さんっていつから高尾山マガジンを始めたんですか?

タカオのオカタ

滝さん

10年前にブログとしてスタートして、今のようなメディアサイトの形にしたのは7〜8年前くらいですね。

編集部

ジュウカワ

そんな前から!なんで始めようって思ったんですか?

タカオのオカタ

滝さん

それまでもビジターセンターや高尾登山電鉄のサイトなど、高尾山に関するサイトはいくつもあったんですが、いろんな分野を横断的に紹介しているサイトはなかったのでやってみようかなぁと思ったのがきっかけですね。

編集部

サカネ

なるほど。確かにいろんなジャンルを網羅されてて、高尾山マガジンを見れば高尾山のことが何でもわかる!って感じがします。サイトを運営していてよかったな〜って思うのってどんな時ですか?

タカオのオカタ

滝さん

高尾山に遊びに行こうと思っている人に見てもらえているのはもちろん嬉しいですが、高尾山で働いている方からコメントをもらえるのは特に嬉しいですね。高尾登山電鉄の方しかり、お店の方しかり、皆さん基本的には自分の持ち場から離れられないので、そういう方がメディアやSNSを見てくださって、「今の高尾山の様子を知れて嬉しい」と言ってもらえると、やりがいがあるなと感じますね。

編集部

ジュウカワ

来山者の方だけでなく、地元にも愛されているメディアなんですね。すごい…!

高尾山マガジン誕生の経緯を聞きながら歩いていると、霞台に到着。

タカオのオカタ

滝さん

霞台には「十一丁目茶屋」というお茶屋さんがありますが、ここが十一丁目なのでその名がついたそうですよ。

十一丁目の丁石発見!

編集部

サカネ

十一丁目ってなんのことだろうと思ってたんですが、このことだったんですね。

タカオのオカタ

滝さん

歴史や由来がわかると、今までなんとなく見ていたものも違った印象を受けますよね。さて、この辺でランチにしましょうか。下りは蛇滝コースを行きますよ。

何度も登ってよく知っていると思い込んでいた1号路にも知らなかったことがたくさんあり、「今まで登ってた道と同じ道?」と思ってしまうくらい発見の多い登山でした。滝さんがおっしゃっていたように、知っているのと知らないのとでは見える景色も発見の数も全く異なるようです。自然に歴史、幅広いジャンルの情報をインプットできる高尾山マガジンは偉大ですね。

後編は蛇滝コースを通って裏高尾へ!今度はどんな発見があるのでしょうか。お楽しみに〜!

後編記事はこちら

こんなことがあった!!編集後記

サカネ

タカオのカタヲの活動を始める前から見ていた「高尾山マガジン」の滝さんにお会いでき、登山前からハイテンションでした!滝さんの知識の深さや広さに驚くばかり。まさに歩く高尾山事典。

本日のタカオのオカタ

高尾山マガジン 代表
滝 将之さん

webディレクターとして働く傍ら、2011年より高尾山総合情報サイト「高尾山マガジン」の運営を行う。サイト運営のほか、TwitterやInstagramなどSNSでも精力的に情報発信を行っている。

この記事をシェアする

ホテル

高尾山口駅から
徒歩1
タカオネ

便

あなただけが知っている
とっておきの高尾の過ごし方カタ
会ってほしい方カタ
やって欲しい遊び方カタ を、

#タカオのカタヲとタグを付けて、
つぶやいてください!

情報をお待ちしてます!

#タカオのカタヲ 付けてお便りをツイトする