

今回の カタ ポイント
凝縮された大地を飲む
タカオネ1Fレストランでも味わうことのできる珠玉のワインたち。そのワインの産地は高尾山から車でおよそ1時間、日本ワインの発祥の地「勝沼」。勝沼には県内で90社ほどあるワイナリーの約半分である45社が集まるワインのメッカ。この地で大正10年(1921年)創業という長い歴史を持つ麻屋葡萄酒株式会社。秋晴れの日にブドウ畑から工場、ワインセラーなど隅々までご案内していただきました。

創業大正10年(1921年)の歴史を持つ

自社のブドウ畑では様々な品種を生育されています
たしかに東京方面から高速道路で進むと山間を通りすぎて急に視界が開けますね。

甲府盆地
同じくらい重要なのが『水』。近くに日川(ひかわ)という川が流れ、土に適度な水分を含みつつ、その地下水脈が地下に流れています。当社の地下室も冷房装置は付けておらず、地下水による保冷のみです。

地下への階段。この雰囲気だけでワクワクします。

地下のワイン貯蔵室
燦々と照りつける太陽だけが美味しいブドウを育むのではなく、その土地を流れる水も大切とのこと。ブドウの生育、貯蔵管理に関係する大事な役割です。
ちなみにビールや日本酒と違ってワインは作る際に水を一切加えないことはご存知でしたか?
そうなんですね!初めて知りました!ということは100%ブドウの味ということなんですね。まさに大地の味。
地下の貯蔵室には45年前のワインもありました。どんな味なのか気になります。

1978年のワイン
太陽と水、そして風の谷
そして、今回お話を伺った中で特徴的だったのが「風」。勝沼は前述の通り、甲府盆地の東端に位置します。ということはすぐ隣は山、そして川が流れる谷。笹子峠から適度に吹いてくる風もワインの風味に関係してくるそうです。

ぼやけていますがちょうど谷に当たるのが笹子峠
太陽も水もあって、そして風が流れる。理想的な風の谷ですね。
風土に助けられていますね。
自然環境豊かな場所は様々な形で人間に恩恵を与えてくれることをワインを通じて感じさせられます。取材時はブドウの収穫は終わり、ブドウ畑はやや閑散としていましたが蔦の間から注ぐ木漏れ日がとても気持ちよい日でした。

ブドウ畑を数箇所ご案内していただきました。
手仕事とコミュニティ
今回実際にワイン作りの一作業として「櫂入れ」を体験させていただきました。

櫂入れ作業体験
かき混ぜるとすごく香りますね。
ブドウが発酵している証拠ですね。あとプツプツと音がするのですがこれも発酵が今まさに進んでいる音です。

発酵して芳醇な香りを放つブドウ
麻屋葡萄酒では機械の導入とともに人の手を使ってワインの製造を続けています。
また、ワイナリーがひしめく勝沼ですが競合他社を蹴落とすような競争ではなく、皆が情報などを共有して地域全体でワイン産業を盛り上げていこうとする共栄意識が高いとのこと。
これはタカオネのある高尾山麓の横のつながりに近いものを感じます。共に高め合い、地域をより良くする気運はこれからの時代、今だからこそ大切にさせるべき考え方です。
タカオネ”野市”出店
タカオネ1Fレストランで飲むことのできる麻屋葡萄酒のワインたち。今回の野市出店では実際に雨宮さんからワインそのものからブドウの品種やその他様々なお話をしながら飲むことができます。
野市ではどんなワインを提供していただけるんですか?
勝沼を原産地とするブドウ品種『甲州』をベースとしたものから普段は卸すことの少ないものまで色々とお出しします!

野市で出品されるワインたち
実際作り手の話を聞きながら飲むワインはストーリーも相まって更に美味しく感じるはず!ぜひご賞味ください!
タカオネ”野市”
こんなことがあった!!編集後記

編集部ヤマモト
勝沼と高尾はたった1時間。タカオネに泊まってワイナリー見学するのも面白いかと。美味しいので飲み過ぎ注意です!
編集部
ヤマモト
勝沼がワインの産地として有名なのは元々知っていましたが何が理由でそうなったんですか?
屋葡萄酒 専務取締役
雨宮さん
勝沼は降雨量が他の土地よりも少なく、かつ甲府盆地の東端にあり日照時間が長いためワイン作りに適しているところから発展していきました。