今回おすすめするのは

編集部員03

サカネ

タカオネが開業したら、高尾山はどんな街になるんだろう(後編)

プロジェクトメンバーが語る、ホテル開業物語。前回記事では高尾山にあるべきホテルのあり方や、タカオネができることで高尾山にどんな変化が起こるのか、について語りました。

前編記事はこちら

後編では、ホテルの設計/デザインや、タカオネができたその後の展望についてお話していきます。

おおらかに人を迎え受け入れるホテルデザイン

編集部

サカネ

今まで泊まる人のいなかった高尾山にできるホテルということで、コンセプトだけでなく建物自体も特徴的なものになっていますよね。今回の設計やデザインで大事にしていることを教えてください。

設計のオカタ

海法さん

初めて現地に行ったときまず思ったのが、建物の配置が、京王線の終着点である高尾山口駅のホームに平行して対峙するような位置関係だということ。まるで建物が電車ごと出迎えているような印象を受けました。

編集部

スエマツ

駅前の案内川の工事も始まって、よりその印象が強まりましたね。

設計のオカタ

海法さん

そうですね。その印象を受けて、駅から出てきた人たちを迎え入れるように1階部分にテラスを計画しました。電車を乗り換えるような感覚でタカオネに足を運んでもらえるような…。街のみんなのプラットフォームのようなテラスになってほしいです。

企画のオカタ

倉富さん

タカオネは高尾山口駅のゼロ番線。駅の一部。街に開かれた場所にしたいという思いにとって、このテラスはとても大きな意味を持ちますね。

1階にある街のテラスは宿泊されている方以外も利用することができる。

設計のオカタ

海法さん

開かれた場所という観点だと、施設のエントランスの役割を担う土間の存在も大きいです。今回のリノベーションでは、元々ピロティだった場所を室内化したうえで、人や車が通れる土間をつくりました。

編集部

サカネ

どうして土間をつくろうと思ったんですか?

設計のオカタ

海法さん

この建物はL字の平面形状をしているのですが、街に開かれたテラスのある明るい表側と、裏山と接する静かな中庭と、環境の異なる2つの外部と接しているのが特徴です。

編集部

サカネ

確かに、テラス側と中庭側だと日の入り方や空気の質感もガラッと変わりますよね。

設計のオカタ

海法さん

そうなんです。土間は、ピロティを室内化したことでより特徴が顕著になった二つの外部をゆるやかに繋ぎます。この場所を中心にいろんな人を受け入れるおおらかさが生まれていきます。

編集部

ジュウカワ

元になる建物自体は極力人に会わないようなつくりでしたよね。そういう場所だったのに、海法さんの設計によって人が交差する場所に生まれ変わっていくのが面白い。

企画のオカタ

倉富さん

そうそう。今までとは正反対で、タカオネにはこっそりする場所がないんですよね。

タカオネ開発はホテル改修プロジェクトではなく、高尾山エリア全体のリノベーションプロジェクト

編集部

ジュウカワ

僕の会社は鉄道という地域のインフラを提供しているんですが、高尾山もまた、京王線沿線の人にとってのインフラなんですよ。整うためのインフラ。

編集部

スエマツ

高尾山をそういう風に捉えてるんですね。面白いなぁ。

編集部

ジュウカワ

さっき倉富さんが言ってたように、タカオネができることで街自体に大きな変化が生まれて、インフラとしてより良い姿になっていく。ただホテルをつくるんじゃなくて、そういう価値を提供できるところまで持っていきたいんです。

そうですね。ジュウカワさんがおっしゃるように、これはホテル改修プロジェクトではなく、「高尾山地域全体をリノベーションするプロジェクト」だと捉えることが基本軸です。「チェンジ」ではない。

編集部

スエマツ

リノベーションとチェンジだと、確かにだいぶイメージが違いますね。

企画のオカタ

倉富さん

今ある高尾山は素晴らしい。今あるものをどう生かしていくかが重要で、新しいものが入ってきて全然違うものになってしまうことはダメ。「昔の高尾山の方が良かった」なんて思われてしまうのはもってのほか。価値を変えるというよりは、広げていくイメージです。

編集部

サカネ

今やっているタカオのカタヲの活動も、まさにそういうイメージです。発掘して広げていく感じ。

企画のオカタ

倉富さん

今回のプロジェクトテーマとして「TURNING」という言葉を掲げましたが、これは高尾山が変わるのではなく、広がっていった高尾山の価値にふれた人の価値観がTURNINGするということを意味しています。別に大きな話じゃなくてもいいんです。高尾山に行ったら月曜日の朝を迎える感覚が変わったとか。そういう小さなTURNINGをたくさん発生させたい。

編集部

スエマツ

じわじわTURNINGですね。すごくいいなぁ。「富士山登ったら人生が変わった」って人がいますけど、高尾山は行くたびにちょっとずつ変化していって、それが蓄積していく方がイメージに合ってる。

設計のオカタ

海法さん

今までの人生を振り返っても、人生でTURNINGを感じたのって、誰かに何かを与えられたときじゃなくて、自分で主体的に取り組んだときなんですよね。前回話していた、「自分でやってみる機会を提供するホテル」っていうタカオネの特徴自体がTURNINGに結びついていますね。

誰でも知ってる観光地から、住みたい街ランキングに名前のあがる街へ

編集部

サカネ

タカオネっていうホテルができて、盛り上がって、色んな人の価値観がTURNINGしていって、その先はどうなっていくと思いますか?

編集部

ジュウカワ

TURNINGするきっかけを見つけた人が、この街を大好きになってくれて、高尾や、高尾に行きやすい京王線沿線の街に移り住むということが、今後自然と発生していく気がしています。観光地っていうキャラクターから、住みたい街ランキングに名前が上がるような場所にしていきたいですね。

企画のオカタ

倉富さん

タカオのオカタさんたちのような、高尾で新しく暮らしたり活動したりする人が増えていくことが理想ですよね。その時、新しく高尾と関わる人たちの実感から街に変換されていって欲しいと思います。

これまで取材してきたタカオのオカタさんたちの中にも、高尾の魅力に惹かれて移住してきた方がいらっしゃいました。

Answer4 小林さん

高尾ビール 池田さん

編集部

ジュウカワ

たしかに、次に何をすべきかは集まってきてくれた人たちと話していく中で見えてきそうですね。でも、次にできる場所も、ただ消費をするだけの場ではない気がします。生産したり、学んだり、自分の生活の手段を増やすようなことができる場が現れて、そこからまた街に価値が還元されていくという流れをつくっていきたいな。

企画のオカタ

倉富さん

そうなると、世界でも珍しい麓町の姿になっていきそうですね。高尾で暮らす人たち発信で次に必要なものをつくっていってほしいと思いつつ、きっかけは必要。タカオネはブースターみたいなものなんです。今回は第一弾として泊まるという機能をつくりますが、今後、第二弾・第三弾も出てきてほしい。そのときは例えば住宅とか、学校とか、ホテルではない別の形のきっかけづくりになるんじゃないでしょうか。

設計のオカタ

海法さん

暮らし方も、他の場所とは違いそうですね。サーファーの家って特徴があるじゃないですか。デッキがあって、外からダイレクトに浴室に入ってシャワーを浴びれたり。そんな感じで高尾なりのライフスタイルに紐付いた住まいが現れて来そうですね。焚き火と畑が必ずどこの家にもあるとか(笑)。

編集部

スエマツ

畑と焚き火がある暮らし、最高ですね!!

設計のオカタ

海法さん

そういった暮らし方の選択肢が増えるきっかけやヒントをタカオネに滞在することで得られる。そんな場所になるといいですね。

「なんで高尾山にホテルをつくるんだろう?」 「体験型ホテルってどういうこと?」と思っていた方もいらっしゃるのではないでしょうか?今回の対談で少しでもイメージが膨らんだら嬉しいです。高尾の新しい楽しみカタ開発に邁進しつつ、今後もタカオネ情報をお届けしていきます。

次回もお楽しみに〜!

※記事中のパースはイメージです。プロジェクトの進行状況によって変更となる可能性があります。

この記事をシェアする

便

あなただけが知っている
とっておきの高尾の過ごし方カタ
会ってほしい方カタ
やって欲しい遊び方カタ を、

#タカオのカタヲとタグを付けて、
つぶやいてください!

情報をお待ちしてます!

#タカオのカタヲ 付けてお便りをツイトする

編集部員03

サカネ

の書いた記事

ホテル開業物語

タカオネが開業したら、高尾山はどんな街になるんだろう(前編)

次の記事を見る