

今回の カタ ポイント
「高尾山に登る」だけではない高尾山エリアの新しい楽しみ方(カタ)を探求し、みなさんにお届けするために立ち上がったタカオのカタヲ編集部。
ということで!高尾山周辺で活躍する方や縁のある方を「タカオのオカタ」と勝手に名付け、会いに行き、タカオのオカタだからこそ知っている「高尾山エリアのとっておきの楽しみカタ」を教えてもらうことにしました!
とっておきの楽しみカタを教えてもらおう!企画。今回のタカオのオカタは…?
今回のオカタは、日本橋馬喰町で昆虫食レストランANTCICADAを運営されている篠原祐太さん。ANTCICADAでは「地球を愛し、地球を探求し続けるレストラン」というコンセプトのもと、旬の虫を使ったコース料理や、コオロギラーメンなどを提供されています。

ANTCICADA外観
提供/海法圭建築事務所 ©水津惣一郎
ANTCICADA
住所
〒103-0002 東京都中央区日本橋馬喰町2丁目4-6アクセス
JR総武線 浅草橋駅/JR総武本線 馬喰町駅 それぞれ徒歩5分HP
https://antcicada.com/営業日
金曜日、土曜日 コース料理
日曜日 コオロギラーメン
※詳しい営業時間はHPをご確認ください。

ANTCICADAのみなさん
昆虫を使った料理というと「ゲテモノ料理…?」というイメージを持ちがちですが、ANTCICADAで出される料理はどれもおいしく、かつ美しく、コンセプトにある通り、未知の地球を感じられるものばかり。

以前サカネがANTCICADAに伺った際にいただいた、フェモラータオオモモブトハムシの幼虫を使った一品。杏仁豆腐に似た味わいでした。
現在の活動拠点は日本橋馬喰町なのですが、実は篠原さん、出身が高尾なんです!高尾山は篠原さんの昆虫愛の原点となった場所だそうです。今回は、幼少期から高尾山に慣れ親しんできた篠原さんだからこそ知っている「高尾山エリアのとっておきの楽しみカタ」を教えてもらいました!
高尾の自然を体感できる料理をつくろう!まずは材料の調達から!
今回のオカタは高尾出身の篠原祐太さんです!こんにちはー!!
みなさんこんにちは!

ANTCICADA 代表 篠原祐太さん
2020年6月日本橋馬喰町に虫と地球を味わうレストランANTCICADAをオープン。昆虫食の魅力や可能性を伝える活動に奮闘中。高尾出身。
篠原さん
僕は今、昆虫食を広める活動をしているんですが、昆虫を好きになったのはやっぱり幼少期からずっと過ごしてきたこの高尾の自然のおかげ。今日は高尾の素晴らしい自然をみなさんと一緒に体感したいですね!
スエマツ
それは、具体的に言うとつまり…
今から河原に行って昆虫を捕って、みなさんと一緒に高尾の昆虫料理を作りたいなと思っています!
おお!ワイルド!!!
虫に触れるかは不安だけど、レストランに行ったときもすごくおいしかったからめっちゃ楽しみです!
ひー!!
篠原さん
高尾っていうとやっぱり高尾山のイメージが強いと思うんですが、今日は高尾山には登らず、高尾山口駅から歩いてすぐ行ける案内川の河原で昆虫を捕ります。高尾山に行かなくても、高尾には豊かな自然があるんだってことを体感してもらえたら嬉しいです。

案内川周辺は紅葉スポットでもあるようです
ノリノリのスエマツ氏とサカネをよそに、不安な表情を浮かべるジュウカワ氏。無事、おいしい高尾の昆虫料理をつくり、食すことはできるのか…?いざ、食材探しへGO!

大通りを歩いて川に向かいます
歩いている最中も木や電柱の上の方に視線を送る篠原さん。何を探しているのでしょうか?
結構色んな所にクモが巣を張っていて、高尾は大きめのクモがいるから捕りたいなと。クモは体がしっかりしているから「食べごたえ」がありますよ!結構たくさんいるから、帰り道に捕って帰りましょう。
クモの食べごたえって言葉が強すぎて内容が入ってこない…(笑)
高尾だからこんなに至るところにいるんですか?
いや、都心の方でもよく見れば結構いろんなところにいますよ。
そうだったのか…。普段自分がいかに周りを見ないで生活しているかがわかります。歩き始めて10分少々。目的地の河原に着きました。すると早速…
あ!いたいた!
河原に着くやいなや、クモをゲットした篠原さん。触ってみると、お腹がぷっくりしていて、たしかに食べごたえ…がありそう。
篠原さん
網も一応持ってきましたが、素手の方が捕まえやすいです。虫自体をつまむのではなく、周りの草も含めて両手で包む感じで捕まえてみてください。
最初は恐る恐る草むらを探していた編集部メンバーでしたが、
いた!捕まえた!
一番及び腰だったはずのジュウカワ氏が大物のカマキリをゲット!カマキリは肉食で他の昆虫を食べるので、草食の昆虫と比べるとやや雑味があるそうです。その後もトノサマバッタやオンブバッタ、コオロギなど、次々と昆虫を捕まえる篠原さん&編集部一行。
篠原さん
いいですね!思ったより捕れますね!!
篠原さん
もう少し先の方に行って、川の中の生き物も捕りましょう!
篠原さん先導で編集部メンバーは更に川を下ります。そしてまた着くなりソッコーで川に入る篠原さん。動きが俊敏で、その姿はまさにハンター。

篠原さんのスピードについていけていない編集部3人
篠原さん
ドジョウ捕まえましたよ!!いや〜、結構捕れるな。ドジョウやハヤのような小さい魚は川岸に生えている草の下にある空間で休んでいることが多いんです。草を揺らしてやって、その下に網を入れてみてください。

篠原さんの指導の下、小魚採集に勤しむサカネとスエマツ氏
わーい!とったどーーー!!!
私も捕れた!すごい!嬉しい!
漁場がいいのか、篠原さんの指導がいいのか、はたまた編集部メンバーに魚捕りの才能があったのかは定かではないですが、続々と魚を捕まえていきます。

スエマツ氏が捕ったハヤ
その後も、篠原さんお気に入りの湧き水スポットに連れて行ってもらってサワガニを捕まえたり、

サワガニめがけて勢いよく水の中へ手をのばす篠原さん
公園でトンボを捕ったりし…
たくさんの種類の生き物を捕まえることができました!

大漁!
虫捕りって今までもやったことないわけじゃなかったけど、自分たちが食べる食料だって思って捕ると本気度が増して楽しいっすね!!
そうですよね。感覚を研ぎ澄ましていくような、普通の採集とはまた違った楽しさがありますよね。おいしい虫がたくさんゲットできたんで、料理も楽しみです!
本当に食べるんだ…!
食材調達が完了したので、次はいよいよ昆虫食クッキングへ。いまだに不安いっぱいな様子のジュウカワ氏。果たして無事に食すことができるのでしょうか…?
後編の記事はこちら↓
こんなことがあった!!編集後記

スエマツ
虫探しは小さい頃に父親と楽しんだ記憶がありますが、食料調達としての昆虫採集は人生初!最初は密かにドキドキしていたものの、徐々に熱中しはじめ、気づけば夢中になり、最後の方は虫を糧に生きる獣になった気分でした!
本日のタカオのオカタ

ANTCICADA 代表
篠原祐太さん
1994年生まれ。高尾出身。昆虫食歴22年。幼少期から自然を愛し、あらゆる野生を味わう。現在は、数千匹の生き物と同棲する傍ら、昆虫食の魅力を伝える活動に奮闘。2020年6月4日(虫の日)日本橋馬喰町にレストランANTCICADAをオープン、旬の虫を使ったコース料理やコオロギラーメン等を提供中。商品開発にも注力し、「タガメジン」「コオロギ醤油」「コオロギビール」などは大きな話題を呼んだ。
趣味:アウトドア全般と、美味しい食べ物やお酒を楽しむこと
高尾の中で一番好きなスポット:西浅川児童遊園の小川と高尾山温泉
編集部
スエマツ
とはいえ、新しい楽しみ方を私たち編集部だけで追求していくのはなかなか難しい…。